本来の生息地は,東日本です。私がこの魚を初めて見たのは,大学時代に良く訪れていた吉祥寺にある日本産淡水魚の販売をしている店でした。そこには,井戸水を上手く利用して,糸ミミズの生体を販売していたり,タイリクバラタナゴの美しさを見るために,吉祥寺に行く時は必ず覗いていました。地元の中九州に戻り,就職して,インターネットによる販売が盛んになり,日本産淡水魚の飼育に目覚めたころ,ネットで購入した個体です。宮城産だそうです。今となっては,誤ったことを犯してしまったことを痛感するしかないのですが,最後までこの水槽で飼い続けるしかありません。飼育11年目を迎えておりますが,同時に購入した個体と共に生きながらえております。ライトに当てると,妖しい金色に染まり,飼育当初はかなり癒されておりましたが,今は余裕がなくなり,出社時に,機械的に餌をやるだけで,ライトすらつけることすら稀になりました(笑)。ちなみに,この水槽に,中九州にはいてはならない,シロヒレタビラも同じ水槽で飼育しています。高齢のためでしょうか,シロヒレタビラに追い立てられていることが多いです。2013.6.16自宅水槽にて。
淡水魚としては圧倒的な体型,旺盛な食欲,放流などによる尋常ならざる個体数,とりあえずコイが泳いでいれば環境が良くなっていると言う間違った観念など,扱いの難しい魚です。個人的には,肉食外来魚よりも,水環境に与える影響は大きい魚だと思います。日本各地にいるコイは写真の個体のように放流もので,在来の大和鯉は少ないようです。たなご釣りでは殆どかかることがないですが,水路の水が落とされた止水域の深場で飢えている時にかかることもあります。貴重な仕掛けを失う危機でもあり何としても釣るのを回避すべき魚でもあり,さらに,その前のたなごのあたりを逃して釣れてしまうことが多いので,この魚が釣れるということは下手糞な証拠だと思っております。県内〇川水系1号水路産2007.12.23
本来の生息域は琵琶湖水系ですが,こちらも鮎の放流に交じり,各地に移入しています。水草などの草食系の魚のようです。レンコン畑の刈られて水路に遺棄された葉っぱを集団で食らいついている光景をよく見かけますが,結構なんでも食いついてきます。オイカワやウグイがあまり興味を示さない黄身練りにもガンガン食いついてきたり,体も大きいので,仕掛けをかき回したりする,私の中では最大の困ったさん(謎)なので,正直,ワタカがいるところでは,あまり竿出したくないので,たなごがいても敬遠気味です。しかし,原産地ではかなり減少しているようなので,絶滅危惧種1Bに指定されていて,俄かに信じがたいです。イチモンジ君もそうですが,原産地だけでなく,移入地での調査もした上での指定なのか疑問を感じざる負えません。T川水系B場所産2007.9.24
生息域は西日本です。たなごと同じように二枚貝に産卵をします。個人的には,セボシも居るあの離島にも生息しているようで,何らかの繋がりを感じてしまいます。オスの婚姻色は紫を基調とし,なかなか美しいです。ヒガイは他にビワヒガイ型や,アブラヒガイ型が居ますが,ビワヒガイは各地に移入しているようです。写真の個体も移入種だらけのところなので,怪しいです。県内○川水系A川B場所産2009.8.8
ヒガイは漢字では【鰉】と書き,天皇が美味だと絶賛したようです。しかし,まとまった数が釣れることも,きれいな水域で釣れる機会もあまりないので,食したことはありません。見た目的にはあまり旨そうでない気がしております。県内○川水系A川B場所産2009.9.7
飼育個体です。確か,上の二匹写っている個体のうち,上の小さい方だったと思います。なかなか警戒心が強く,エサも慎重にしか食べないので,痩せてしまいました。婚姻色がなければ,オスメスの区別はたなご以上に難しいかもしれません。県内○川水系A川B場所産2010.4.10自宅水槽にて。
日本では唯一つのスズキ目の純淡水魚です。湧水が流れているような,水質の良い水域に生息し,岸辺の水草や岩場の陰などに巣をつくります。オス同士が縄張り争いをするときは,鰓を広げてお互いを威嚇し合いますが,その様から「ヨツメ」と言う呼び名もあるそうです。釣り人に対しても,このポーズをしてきます。生息地が水質的にいいところなので,もちろんそういうところは減少しているので,保護されているところも多いようですが,逆に放流されているところも多いようで,首都圏でも定着しているところがあるようです。写真の個体も,生息地の南限とされている場所から相当離れたところで釣りあげた個体です。県内☐湖O場所産2013.3.29
ワイルドな個体です。あずま式改良オモリだけでは流れに対応できなかったので,板オモリを補強しています。腹がパンパンで白いので,メス個体と思われます。県外F県甲川水系乙川産2009.4.19
【カワメバル】の別名もありますが,釣りをしていても大変面白い魚です。ほとんど横に走らないので,居食いに近く,ウキや目印にはほとんど当たりは出ません。しかし,ダイレクトに手元に伝わってくるアタリがありますので,それで合わせを入れれば,釣れます。絶滅危惧種には指定されていますが,大型の肉食魚が近付けない壁際のポイントでは,ほとんど無敵の存在なので,たなご類にとっては脅威の魚だと思われます。県内※池A場所産2011.3.31
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