生息域は日本全域のようです。身近な淡水魚でもあり,水質の汚染にも強い魚で,外来魚の侵入が酷い地域でもしぶとく生き残っているようです。婚姻色は紫色的な漆黒に染まり,いとあはれです。中九州の近くの湖でもかつては普通に見られたのですが,様々な移入種の侵入により,殆ど見ることはなくなってしまいました。県内※池A場所産2005.5.8
忘れがたき個体です。この日私は湖で釣りをしていたのですが,昼過ぎに,祖母が危篤との連絡を受け,病院に駆けつけましたが,もうすでに祖母は亡くなっていました。その帰りがけに,誠に不謹慎ながら,同じ場所に戻り,釣り糸を垂れていたところ,HITした個体です。余裕の10㎝overで,個人的には小5の時以来,20数年ぶりに近くの湖で釣れた個体でした。祖母の命日でもあり,何かの因縁を感じる個体でもあります。県内■湖E場所産2007.8.22
本来の生息域は琵琶湖水系ですが,こちらも鮎の放流に交じり,各地に移入しています。水草などの草食系の魚のようです。レンコン畑の刈られて水路に遺棄された葉っぱを集団で食らいついている光景をよく見かけますが,結構なんでも食いついてきます。オイカワやウグイがあまり興味を示さない黄身練りにもガンガン食いついてきたり,体も大きいので,仕掛けをかき回したりする,私の中では最大の困ったさん(謎)なので,正直,ワタカがいるところでは,あまり竿出したくないので,たなごがいても敬遠気味です。しかし,原産地ではかなり減少しているようなので,絶滅危惧種1Bに指定されていて,俄かに信じがたいです。イチモンジ君もそうですが,原産地だけでなく,移入地での調査もした上での指定なのか疑問を感じざる負えません。T川水系B場所産2007.9.24
日本各地に生息する最もメジャーな淡水魚の一つです。水質の汚濁した水域にも多い魚ですが,水質がクリアなところにも群泳しているので,関係ないようです(笑)。コイと共に放流された結果,全国的に数を増やしている印象です。しかし,何となく素朴な美しさを感じる魚でもあるので,自分は大好きな魚でもあります。県内▲川水系2号水路B場所産2008.3.16
尺鮒です。網もなかったのですが,何とか,引き上げることに成功しました。冬場らしい個体です。このレベルの鮒では,仕掛けは問題ないのですが,引き上げる際にたなご針がぶち切れてLOSTすることが多いです。最も,引き上げに成功しても,たなご針は,厚い唇に喰い込まれて,口から外した後は使い物にならないので,結局,HITした瞬間にたなご針をLOSTすることが確定してしまうことが必至だったりもします(爆)。県内▲川水系1号水路B場所産2008.1.1
乗っ込みの時期の大変美しい個体です。傷一つなく,釣り上げてからしばらく見とれてしまいました。菜の花のアクセントも良い感じのスナップです。県内▲川水系2号水路B場所産2009.3.23
本来の生息域は琵琶湖水系です。原産地ではかなり減少しているために,現在では絶滅危惧種1Aに指定されていますが,鮎の放流に交じり移入魚として定着したところも多く,中国・四国・九州地方に生息地があります。名前の由来になっている眉毛のような,青紫の太い体側条帯が尾鰭付近から,ほっぺたの所まで体を縦断します。ヒゲは視認できず,頭が小さいのも,他の種と見分ける特徴になります。婚姻色は体の外縁部から桃色に色付き見事に染まります。県内■湖L場所産2010.7.6
私の地元の近くの湖やその周辺部の水路では大繁殖しています。私がたなご釣りを始めた頃は,釣れるたなごはイチモンジ君ばかりで非常に特異な環境となっていました。しかし,最近は湖においても,そこまで気にならない程度になってきました。私が意図的にイチモンジ君がいるポイントを避けているのもありますが,偶にイチモンジ君が多いポイントに行っても,少ないようなので,減っているのかもしれません。かといって,周辺部の水路では,呆れるくらい釣れてしまうので,全く近付くことも無かったりするのですが・・・県内■湖E場所産2005.8.30
個人的に他の魚との大きな違いは,今まで釣れなかったところで釣れたりすると,がっかりして溜息が出てしまう魚であるとこです。(爆)。写真の個体は,某雑誌で晒されているところの個体で,とうとう移入してきたみたいな記事が載っていましたが,実はもっと前から定着していたりします(爆)。全国的に鮎の放流もしているので,意外なところで定着しているかもしれません。県内◎川水系1号水路産2008.5.18
生息域は西日本です。体色は他のタナゴと比べると地味ですが,オスの漆黒の婚姻色は個人的には大好きです。性格はとても積極的で,エサにも猛然とアタックしてきます。どちらかというと,小型のタナゴに分類させるのですが,カゼトゲやバラタナゴと比べると,エサも引きちぎって行くのでアタリも取りやすく,とても釣り易いです。タナゴ釣りの入門に最適だと思います。県内α川水系β川産2006.3.31
生息地により,婚姻色にも違いがあるようで,九州産の個体は黒系の色が弱く,オリーブ色が強く出るようです。大型の個体でも8cm前後といったところです。県内α川水系β川産2006.5.05
地元の個体は中々真っ黒までならず,暗いオリーブ色が強く出るまでのところですが,この個体は黒色が良く出ています。これも環境の良さだと思います。また上から見ると,口元の追星が明瞭で,口元だけ真っ白ですぐにアブラボテだと判別できます。F県甲川水系乙川D場所産2009.4.19
生息域は西日本です。たなごと同じように二枚貝に産卵をします。個人的には,セボシも居るあの離島にも生息しているようで,何らかの繋がりを感じてしまいます。オスの婚姻色は紫を基調とし,なかなか美しいです。ヒガイは他にビワヒガイ型や,アブラヒガイ型が居ますが,ビワヒガイは各地に移入しているようです。写真の個体も移入種だらけのところなので,怪しいです。県内○川水系A川B場所産2009.8.8
ヒガイは漢字では【鰉】と書き,天皇が美味だと絶賛したようです。しかし,まとまった数が釣れることも,きれいな水域で釣れる機会もあまりないので,食したことはありません。見た目的にはあまり旨そうでない気がしております。県内○川水系A川B場所産2009.9.7
飼育個体です。確か,上の二匹写っている個体のうち,上の小さい方だったと思います。なかなか警戒心が強く,エサも慎重にしか食べないので,痩せてしまいました。婚姻色がなければ,オスメスの区別はたなご以上に難しいかもしれません。県内○川水系A川B場所産2010.4.10自宅水槽にて。
タイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴとの混血化が問題になっています。見た目で見分けることが不可能なようなので,バラタナゴという形で表していますが,そこにニッポンバラタナゴであるという期待は全く込めておりませんので,ご了承ください(謎)。婚姻色は,誠に素晴らしく,自然のものとは思えず,人工的な感じさえします。私的には,たなごの中では,最も,鮮やかで美しい魚だと思います。県内◇川水系N川1号水路A場所2009.5.11
混血化が問題になっていますが,見た目では判断できないので,私はあまり気にしておりません。個人的には,オスの婚姻色に関してはたなごの中では一番美しい魚だと思っております。なお,この個体が釣れた場所は以前はバラが多かったのですが,今は完全に消滅しました。原因は色々あると思いますが,以前はここにバラ釣り狙いで来ていたのに,今はオヤニラミ狙いで来ているので,それが最大の理由だと思われます(謎)。県内※池B場所産2006.7.9
混血した個体はわからないと言いながら,タイバラの方は,成魚であれば判別可能です。やはり綺麗です。とても狭い場所ですが,素掘りの良い水路です。頻繁に水を抜かれることが多いのですが,上流から流れてくると思われます。県内T川水系C場所産2008.4.30
立派なタイリクバラタナゴです。体高があるので,体長の割には重く,お座布団な個体は良い感じです。県外F県甲川水系乙川B場所産2009.4.19
日本では唯一つのスズキ目の純淡水魚です。湧水が流れているような,水質の良い水域に生息し,岸辺の水草や岩場の陰などに巣をつくります。オス同士が縄張り争いをするときは,鰓を広げてお互いを威嚇し合いますが,その様から「ヨツメ」と言う呼び名もあるそうです。釣り人に対しても,このポーズをしてきます。生息地が水質的にいいところなので,もちろんそういうところは減少しているので,保護されているところも多いようですが,逆に放流されているところも多いようで,首都圏でも定着しているところがあるようです。写真の個体も,生息地の南限とされている場所から相当離れたところで釣りあげた個体です。県内☐湖O場所産2013.3.29
ワイルドな個体です。あずま式改良オモリだけでは流れに対応できなかったので,板オモリを補強しています。腹がパンパンで白いので,メス個体と思われます。県外F県甲川水系乙川産2009.4.19
【カワメバル】の別名もありますが,釣りをしていても大変面白い魚です。ほとんど横に走らないので,居食いに近く,ウキや目印にはほとんど当たりは出ません。しかし,ダイレクトに手元に伝わってくるアタリがありますので,それで合わせを入れれば,釣れます。絶滅危惧種には指定されていますが,大型の肉食魚が近付けない壁際のポイントでは,ほとんど無敵の存在なので,たなご類にとっては脅威の魚だと思われます。県内※池A場所産2011.3.31
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